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衛星観測で、今夏の北極海の海氷面積が史上最小。

海洋研究開発機構宇宙航空研究開発機構は16日、衛星による観測で、今夏の北極海の海氷面積が史上最小を記録したと発表した。

15日に観測した海氷は、530・7万平方キロ・メートルで、2005年9月の過去最小記録(531・5万平方キロ・メートル)を下回った。

これは、気候変動に関する政府間パネルIPCC)が第4次評価報告書の中で予測した約30〜40年後の北極の状態に近く、温暖化の速度が従来の予想をはるかに上回っている可能性があるという。今夏は、海表面の水温も、氷点下0・8〜0・6度と、2000年以降では最高を記録した。

海氷の減少は9月中旬まで続き、海氷面積はさらに減り続ける見通し。

両機構は1978年から、衛星や船舶を使って北極海の氷を観測してきた。史上最小となった原因については、昨冬、海氷が出来始めた時期が遅く、もともと氷が薄かったために、平年より早い時期から氷が減少、太陽光を反射する氷がなくなったことで、海水が太陽熱を余計に吸収するなどの連鎖が起きたと見ている。シベリア沖には低気圧が発生、強い風が多くの氷を大西洋に追いやったのも一因という。

IPCCは、今夏の北極の最小海氷面積を約750万平方キロ・メートル、2040年で約550万平方キロ・メートル、2050年で約450万平方キロ・メートルと予測。米国の研究機関などが、実態は予測値よりも30年進んでいると指摘していた。(読売)