かいふう

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高校日本史の教科書検定問題、訂正申請。

沖縄戦の集団自決を巡る高校日本史の教科書検定問題で、文部科学省の検定意見により、「日本軍の強制」の記述を削除した教科書会社5社のうち2社が1日、「強制」に関する記述を復活させる内容の訂正申請を同省に行った。

ほかの3社も来週中に同様の訂正申請を行うとみられる。

訂正申請を行ったのは、東京書籍(本社・東京都)と実教出版(同)。

東京書籍は、検定意見により「日本軍がスパイ容疑で虐殺した一般住民や、集団で『自決』を強いられたものもあった」から「『集団自決』においこまれたり、日本軍がスパイ容疑で虐殺した一般住民もあった」に修正していた。訂正申請では、「日本軍によって『集団自決』においこまれたり、スパイ容疑で虐殺された一般住民もあった」と、日本軍の強制が明確になるように改めたという。

訂正申請は通常、明らかな誤りがあった場合に行われるが、今回は2社とも「学習を進める上で支障がある」が理由だった。申請があった場合には文科省職員の「教科書調査官」が申請内容を調査するが、今回は、「専門的な観点から判断する必要がある」として、教科用図書検定調査審議会を開催し、承認するかどうかを年内に決める。

審議では、沖縄戦の専門家の意見を新たに聞くことなどが検討されているが、当初、日本軍の「強制」に関する記述に対して、「沖縄戦の実態について誤解する恐れがある」という検定意見を出した審議会が、今回どのような結論を出すのかが注目される。(読売)
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自分が高校生の時の日本史の教科書は、世界史の教科書と同じ出版社で、後年訪ねた某盲学校でも使用を確認した世界史のそれは、表紙デザインも同じものであった。