かいふう

近未来への展望や、如何に。

3人の幼児の死。論告求刑、福岡地裁。

kaihuuinternet2007-11-06

福岡市東区で昨年8月、幼児3人が犠牲になった飲酒運転追突事故で、危険運転致死傷と道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた元市職員今林大(ふとし)被告(23)の論告求刑が6日、福岡地裁=川口宰護(しょうご)裁判長=であった。

検察側は「比類がないほど悪質かつ重大な犯罪で、逃走したのは自己中心的で卑劣と言うほかない」として、法定刑の上限となる懲役25年を求刑した。判決は来年1月8日に言い渡される。

検察側は論告で、警察官5人を対象にした再現実験で血中アルコール濃度が1ミリ・リットル中1・0〜0・9ミリ・グラムとなった結果などを挙げ、「被告は事故当時、酩酊(めいてい)した状態」とした。弁護側は、運転へのアルコールの影響を否定し、量刑の軽い業務上過失致死傷罪の適用(ひき逃げと併合しても最高で懲役7年6月)を主張している。

起訴状によると、今林被告は昨年8月25日、東区奈多の海の中道大橋で、飲酒で正常な運転が困難だったのに時速約100キロで走行。福岡市の会社員大上哲央(あきお)さん(34)の一家5人が乗ったレジャー用多目的車(RV)に追突し、海に転落させて逃走。大上さんの長男紘彬(ひろあき)ちゃん(当時4歳)、二男倫彬(ともあき)ちゃん(同3歳)、長女紗彬(さあや)ちゃん(同1歳)を水死させ、大上さんと妻かおりさん(30)に軽傷を負わせた。(読売)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自分も、二十歳の儀式を終えた後、青春を謳歌するのだからと、ある祝杯を仲間と挙げて、どうせ酔っ払うなら半端はダメと、ビールと日本酒、ちゃんぽんで飲んで泥酔し、その仲間の寮に担ぎ込まれ、そこで吐いて汚して、迷惑掛けた。
それ以来、酒には呑まれないよう、心掛けている。もともと、体質的に強くないし、年少時五十銭の駄菓子で空腹満たして弱めた胃腸は、酒席を敬遠する。
だから、被告の、若さ、酒で紛らわせようとした仕事の辛さとか単調さ。それらが、想えない訳ではない。
しかし、これは悪夢ではない。素面の彼は、紛れもなく、裁判所の被告席にいる。
運が悪い、では片付けられないだろう。
求刑の年月は、被告の生きて来た年月より、更に長い。過酷だと、おもう。
この刑が決まっても、おそらく彼が終えるその時分には、自分はよくて呆けだろう。
だから、という訳ではないが、それだけこの事件が重い重いものに、感ずる。

                                                                                                                                          • -

つい先日も、高名な若いレーサーが乗り慣れてない大型スクーターでか故か、そして更に若い人が、隣車線のトラックなどの突然のUターンで、おそらく過失が無いに等しいにもかかわらず、事故死した。
若いレーサーの方は、ファンたちが現場に花束を添え、そのタレントを惜しんだ。
若い人の方も、二十代になったばかりではないか。本人にさしたる落ち度が無いならば、その死は悲しい。
しかし、ならば、罪無き死ならば、このブログに載せようかなどと、そんな発想も、みじめではないか。祈りもしないのに。こちらは、若くないのだ。
だから、知人とか、友人とか、同僚とか、彼らにまかせよう。涙で葬送するのは。