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パロマ工業製ガス湯沸かし器事故、在宅起訴さる。

パロマ工業名古屋市)製ガス湯沸かし器による一酸化炭素(CO)中毒で2005年11月、東京都港区の上嶋浩幸さん(当時18歳)ら2人が死傷した事故で、東京地検は11日、小林敏宏・元社長(70)、鎌塚渉・元品質管理部長(57)の2人を業務上過失致死傷罪で東京地裁に在宅起訴した。

企業トップが、製品管理の安全対策を講じなかったとして刑事責任を問われるのは極めて異例。

同社は小林元社長のワンマン体制だったが、同地検は、そのトップが事故の多発を十分に認識していながら、事故を回避するための措置を取らなかったことが、上嶋さんらの死傷事故を招いたと判断した。

起訴状によると、小林元社長らは1985年1月〜2001年1月の16年間に、同社製の湯沸かし器の不正改造によるCO中毒事故で14人が死亡していることを知りながら、製品の一斉点検や回収など具体的な安全対策を系列業者らに指示するなどの必要な措置を取らなかった。その結果、05年11月28日、港区南麻布のマンションで上嶋さんが死亡、兄(27)も重症となる事故を招いた。

事故の大半は、修理業者が湯沸かし器の安全装置を不正に改造し、不完全燃焼が起きてもガスが停止しない状態になっていたことが原因だった。01年1月までの16年間にCO中毒事故は計13件発生し、15人が死亡、14人が重軽傷を負ったが、同地検は小林元社長がこのうち14人の死亡を認識していたと認定した。

小林元社長ら2人は調べに対し、「系列の修理業者に不正改造を禁止する文書を配布して注意喚起しており、十分な措置を講じていた」などと容疑を全面的に否認しているという。しかし、同地検は、文書が配布されたのは事故が発生した地域の周辺に限られ、配布枚数も少なかったことから、十分な措置とは言えないと判断した。

一方、同地検は、上嶋さんらの死傷事故で湯沸かし器の不正改造を行った修理業者(今年8月、59歳で病死)について、被疑者死亡で不起訴とした。(読売)