かいふう

近未来への展望や、如何に。

『あれは、タイプじゃない女』、そして『会わなくて、いい女』

ちょこっと、梅酒の酔いがまだ抜けぬが。そして酔いがまだ醒めぬが。お正月スペシャル、拡大版でいく。
『気障なおんな』というと、『無粋なおとこね』と着そうで。
それで、普段飲み慣れぬ梅酒に酔った梅干し爺が、その勢いで。

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「平成日本むかし話 第一話『あれは、タイプじゃない女』」
むかしむかし、時は昭和、あるところに、暇を持て余すおなごが居て、さりとて、すぐ嫁に行くには、時間があり、高学歴のおのこが見初めるには花嫁修業も足りぬ。それで、その間、せめておのことは何ぞやと、その研究対象を探していたそうな。
何かがあっては困るので、人畜無害、親の育ててくれた恩も忘れずに、どうすれば、その間、無事にかつ無難に過ごせるか。それで、あえて、好きでもないおのこに近づき、親の恩を返し、もし何かあれば、歴史にある政略結婚に差し出された姫よろしく、悲劇のヒロインを演ずればいい、と。
その対象になったおのこは、ああ云うばこう云う、で皆目わからない。それで10年経て、ある時は点字の講習を受け、またある時は写植の学校に行き、そしてまたある時は職場で『わー、プロ』と言われぬままワープロを習い、更に新世紀になってパソコンまで覚えた。
そのながいながい間、会うこと無く、まったく指一本触れなかった。セクハラが、それでどうのこうのが怖い。そのおなごがタイピストにでもなってタイプ打ったか、それさえも知らぬ。

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「平成日本むかし話 第二話『会わなくて、いい女』」
むかしむかし、時は昭和、あるところに、暇を持て余すおなごが居て、さりとて、すぐ嫁に行くには、時間があり、高学歴のおのこが見初めるには花嫁修業も足りぬ。それで、その間、せめておのことは何ぞやと、その研究対象を探していたそうな。
ある時は同じ会場で、映画スクリーンとおのこの間にいて、問いただすと、否定する。
またある時は、通りですれ違いに、最高の反対を云う。
そしてまたある時は、隣に座ると、馬と鹿は決して四角くは出て来ないと云う。
つまり、会うと、アウト。

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第一話、と第二話の女は、同じおなごである。
それで、おのこは、そのおなごに、『無意識自動変身カマキリ女』と類型を着けたそうな。
なるほど、無意識だから、意識する気配りは無くて済む。自動変身だから、苦労はせぬ。
たったいち度のあの仕草さえ、カマキリ女に見えた。そうした事さえ無意識だったろう。
あな、恐ろし。

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第三話は、ない。
すでに、クリスチャンたる者は、「否、否」と答えが出たものには、別離のみがある、と考える。
昭和の、ナントカ小町だろうが、梅干し婆と梅干し爺になってまで、『再会は西海』とボケの番外乱闘は、みっともない。
ならば、性格が合わない、家風が合わない、それらを証した。
祈りにあるように、悪くない、のは若いうちだけである。許されるのは。
どちらも悪くない、が出た結論ならば、それ以上引きずることはないのだ。
また祈りにあるように、試みに会わせないで、というは、試行錯誤の時代は過ぎた、ということだろう。

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高齢を迎えたならば、素直にそれを認め自覚し、
分別を持ち、判別を着け、時には峻別も決断する。