かいふう

近未来への展望や、如何に。

それ、デモエピ?「月光仮面」の親父さん、死す。

テレビ番組「月光仮面」の原作や、ヒット曲「誰よりも君を愛す」「おふくろさん」などの作詞で知られる川内(かわうち)康範(こうはん)(本名・潔=きよし)さんが、6日午前4時50分、入院先の青森県八戸市内の病院で亡くなった。88歳だった。告別式は近親者だけで行う。

北海道函館市生まれ。高等小学校を卒業後、鉄道員や炭鉱員を経て、上京。作家の中河与一に師事し、「天の琴」「生きる葦(あし)」などの小説を発表した。その後、映画「銀座旋風児(マイトガイ)」シリーズや「東京流れ者」など多くの脚本を手がけ、1958年から放送された「月光仮面」の原作者として一躍有名になった。

週刊誌に恋愛小説を執筆しながら、作詞家としても活躍。60年の日本レコード大賞を受賞した松尾和子さんの「誰よりも君を愛す」や、森進一さんの「花と蝶」「おふくろさん」、青江三奈さんの「恍惚(こうこつ)のブルース」など、数多くのヒットを放った。

後年は政治評論も行い、機動隊の応援歌を作ったり、グリコ・森永事件で犯人の「かい人21面相」に犯行中止を呼びかけたりして話題を集めた。竹下登元首相や福田首相と交流があるなど、政財界にも広い人脈を持っていた。

また、2006年のNHK紅白歌合戦で、森さんが「おふくろさん」の本歌にない歌詞を加えて歌ったことに反発。日本音楽著作権協会に対し、「作者の意図に反する無断改変に当たる」と通知した。森さんがこの曲を歌うことを自粛するなど、著作権問題に一石を投じる騒ぎになった。

 ◆川内さんが作詞や原作、脚本を手がけた主な作品は次の通り

 【作詞】(カッコ内は発表年、歌手)

 ▽月光仮面は誰でしょう(1958年、近藤よし子ほか)

 ▽誰よりも君を愛す(60年、松尾和子/和田弘とマヒナ・スターズ)

 ▽恍惚のブルース(66年、青江三奈

 ▽君こそわが命(67年、水原弘

 ▽伊勢佐木町ブルース(68年、青江三奈) ▽花と蝶(68年、森進一)

 ▽おふくろさん(71年、森進一)▽にっぽん昔ばなし(75年、花頭巾)

 【テレビヒーローもの原作】

 ▽月光仮面(58年)

 【映画脚本】

 ▽南国土佐を後にして(59年) ▽東京流れ者(66年)

 ▽骨まで愛して(66年)(2008年4月7日読売)
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迷ったけれど、載せました。それほど、ぼくらの年代に、「月光仮面は誰でしょう」♪は、強烈だった。
劇映画でも、東映の「笛吹童子」、「紅孔雀」など何部作もので、大衆娯楽の黄金期にあっての、少年向けチャンバラ時代劇はあったが、現代ものは、TVモノクロの14インチで視聴で、正義は勝つ、悪を懲らしめる、というヒーローは、この仮面の主だった。
白装束にマント、そしてサングラス。それが、オートバイで風切って登場。どうしてそれは特別発注できたんだろう。食に不満な者には、正義は当面の問題ではなかったが、テンポが大人だから、少年たちは憧憬と社会秩序のしくみを発見したのだ。
誰よりも君を愛す」♪の大人のムード歌謡から、「君こそわが命」♪、「骨まで愛して」♪、「おふくろさん」♪の郷土が誘う情感を揺さぶり訴える演歌まで、それぞれ個性が強い歌手に提供できたんだな、と。シナリオで培った技量が、作詞に生きていました。
印象に残るのだけ、載せました。
こっちは、『結構仮面』どまりでしたけれど。

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この表情は、植木等にも似ているが、吉田義夫さんだろうか。東映の時代劇全盛の時、「笛吹童子」で悪の『しゃれこうべ党』の頭だったかな。後年、北海道のバイトの、往路か帰路かに、JRの駅、乗車しようとしたら、開いた車扉から、彼が降りてきた。間違いない。確か、元教師で、それから俳優になった方です。役者さんは、いわゆるアクターですから、元は皆体育の教師だろうは、こちらの勝手な思い込み、に過ぎませんが。皆さん、軍隊生活で鍛えられた方々ですから、スゴ味は少年感じ入りました。その、すなわち終戦の延長線上で御仕事されているんだ、という存在感ですね。