節目なので、探して、見つけて、載せたい。
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紋白蝶が、緑の沿道で、色とりどりの花々を飛び回るのを、見て、癒された。
今頃は、止まった際の羽を合わせる輪郭がはっきりしてて、初々しい。目と目が合った、気がした。
後日、それが擦り切れる程を、見るだろう。それは、毎年繰り返してきたことだから、と。
でも、蝶々さんは、今年が初めてだものね。
科学的に、などと、解明しようとはおもわない。考える以前に、眼前を、真似ができない動き速さで飛び回っている。
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あの紋白蝶とも違う。走っていた。眼前を、ヘルメットと同じ色がかすめたかとおもったら、真下に落ちた。
ブレーキを引いて、車体を立てて、後方に歩いた。山間部の舗装はしてあるが細い路面に、紋白の蝶が横たわっている。誰もいない。車の音もない。
やはり、そこは加害者が、瀕死のものを確かめなきゃ。それで、ヘルメット外したか、忘れたが、手にへばり付いてたかの革手袋を外して、摘み上げた。
胴体が苦の字に曲がっている。目と目が合った、気がした。
それで、最寄の、路沿いの草だか野花だかに載せて、立ててある車体まで、歩き出した。
他に、手の施しようが見当たらなかった。旅人は、何もなかったかのように、その場を走り去った。
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その紋白蝶とも違う。走っていた。職場寸前であった。バス通りに、居る。風に飛べないのか、羽はすっきりして真新しいのに、通勤の客も歩道を行くのに、バスの通りに居る。
異空間に迷い込んだふうに、戸惑ってる目と、合った気がした。
車を止めて、その合わせた羽を挟み、近くの金網の間から中の草木の垣に載せた。
あの時の紋白蝶は、その紋白蝶だったのだ。これで借りは返した、とおもった。
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この日の紋白蝶は、あの時の紋白蝶でもなければ、その日の紋白蝶でもない。
おそらく、初めて出会った紋白蝶だ。
だって、真新しいじゃないか。間違いないよね。
でなければ、見て、逃げはしない。
まだ、ぼくを生へと誘ってるぞ。
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TV放送で、中途失明者の方々の、復帰訓練施設での記録を視た。
様々な要因で、通勤などの白い杖を使ってのひとり歩行を、点字の講習をも受ける。
多いに、励まされた。お祝いの席での、仲間を思い遣る会話にも、笑顔が光る。
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最近の紙面にも、盲人でしかも重複障がいの方が、准教授で、博士号を受けた。
彼には、聴こえないのを、指点字で支えた母親のよき指導もあった。
よく以前からTVでも出演し、顔を知られた才知ある人だ。