かいふう

近未来への展望や、如何に。

枝別れ、としての捉え方。

kaihuuinternet2008-06-15

キルケゴールが、何故、哲学史において名を残したかを、わかった。入門として。

彼の後輩たちが、その苦闘の足跡を認め、業績を評価し、口コミならぬ、書物で連綿と伝えたからである。

その評価に、彼だけの出生の秘密、その煩悶をも加味したか、せぬか、知らぬ。

しかしそれさえも、異教徒、カトリックでさえ、それほどの興味は示さぬだろう。

逆に、同教非カトリック故、修道院の孤独が無き故、それに対抗するため、こだわっているのは、ひとり自分だけかも知れぬ。

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それで、更に生きる指針として、同時代として、たとえば、香田証生が浮かぶ。
彼は、カトリックではないだろう。しかも、殉教して、いまは天に在る。
後ろ手に縛られて、異教徒過激派に首をはねられて、いまは天に在る。
あの時、身代金が如何ほどか、チャーター機だろうがなかろうが、帰国して、タラップをしおらしく降りてきたら。母国の地を踏んだなら、たとえその場で大地にキスしようがしまいが、昔々観た欧米映画の主人公よろしく、跳び上がって体重全部掛けて、それでも前歯一本折る位の加減で、顔面張り倒してやろう、とおもったのは、数少なくなかったのではなかろうか。
前歯一本折る位の苦痛で、弱々しく、この国の民の前に泣き崩れおうと、生命(いのち)あっての物だね。
でも、それはならなかった。

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だから、彼は天に在る。すべて結果だ。それは、厳然として在る。
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もう、これから先、北欧の彼に頼る訳にはいかないのだ。
それは、若い時、アジアの中田厚仁あれば、アメリカの9・11の久下季哉あれば、
そして中東でのクリスチャンの香田証生であろう。
それは、彼の所属する派の秘儀は皆目知らぬ。たとえが、他山の石、が当たってるか、それもわからぬ。
でも、クリスチャンとして、彼がいま何処に座すかを、うすうすは感じ取ってよいだろう。   アーメン
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ご機嫌です。キルケゴールが顔出すなんて。
それで、本日は、51年前が何の日か、知って、急遽、三島さんも眠る墓地、霊園に行って来ました。
いつも行くコンビニでは、廉価の献花用を徴用出来ず、霊園前の花屋で買ったら、足元、ではなく無精ひげ面見られてか、四本で紙幣と交換ですよ。管理事務所では、この国の皇后陛下と同じ名前の若い娘の眠る場所など、ごまひげの初老には、『ご遺族の意向』とかで、教えてくれません。
それで、四本で4人分。内1本はピンクのガーベラ、他は白菊。
有色は「サザエさん」の著者。他は、追加して11本。
故人となって、この墓苑での遺骨盗難は、彼女と、三島さん。
生涯独身の女、の方に傾くのは、彼女の生前の教会通い、からも至極当然の結論。
献花者当人の本日現在の信条、からするに、残りの対象者の顔ぶれも、内村鑑三新渡戸稲造吉川英治川合玉堂亀井勝一郎堀辰雄・多恵夫妻など。
青山の乃木さん一家ならば、ここ多摩には東郷さん。並びに当時国民葬だったろう山本海軍元帥。
明治大正昭和の総括、と平成の東日本大震災国難と、今後の復興を祈念して来ました。
日没までの園内、駆けずり回りました。要約日本史、ですよね。(2011.6.15)