交通事故死なるもの、を。ありふれた事にしてはならない。
関東は首都圏。その環状線、の主要駅のひとつ。日に、数百万人が乗降する。そのような駅周辺の交通混雑な、路線バスも通る道路。
また、事故である。しかも、他人の過失による事故死。
もはや、遺族となった。否、ならされた彼。
私の常套句で云うなら。恐ろしい真実。
遺族とさせられて在る者。
彼が、記者会見で語る。たった独りで、失った家族について、話す。
被害者は無念。残された者が、語るは残酷だ。彼の判断で、遺影が公開された。
誰にでもわかってもらうために。
彼の発言を、プリントアウトして、いいものか。
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事故現場の献花台にあふれるほどの花をたむけてくださった皆さま、妻と娘に寄り添い、心を痛めてくださっている皆さまの温かい心に本当に感謝しております。最愛の妻と娘を突然失い、涙することしかできず、絶望しております。 娘はこの先どんどん成長し、大人になり、私と妻の元を離れ、妻と寿命が尽きるまで一緒にいる。そう信じていましたが、たった一瞬で私たちの未来は奪われてしまいました。悔しくて悔しくて仕方がありません。この悔しさはどれだけ時間がたっても消えないでしょう。
妻と娘は本当に優しく、人を恨むような性格ではありませんでした。私も2人を尊重し、本来なら、そうしたいです。ですが、私の最愛の2人の命をうばったという、相応の罪を償ってほしいです。
この数日間、何度もこの先生きていく意味があるのかと自問自答しました。しかし、今回の事故以外でも、妻と娘のような被害者、私のような苦しむ遺族を今後絶対に出してはいけないとも思いました。
そのために、私は妻と娘の画像を公開することを決断いたしました。妻はとても恥ずかしがり屋で、フェイスブックなどで顔を公開することもないような控えめな性格でした。
そのため本当に苦渋の決断でした。この画像を見ていただき、必死に生きていた若い女性と、たった3年しか生きられなかった命があったんだと現実的に感じていただきたいです。
現実的に感じていただければ、運転に不安があることを自覚した上での運転や、飲酒運転、あおり運転などの危険運転をしそうになったとき、亡くなった2人を思い出し、思いとどまってくれるかもしれない。そうすれば、亡くならなくていい人が亡くならずに済むかもしれない。そう思ったのです。
それぞれのご家庭で事情があることは重々承知しておりますが 少しでも運転に不安がある人は車を運転しないという選択を考えてほしい。また、周囲の方々も本人に働きかけてほしい。家族の中に運転に不安のある方がいるのなら、いま一度、家族内で考えてほしい。
それが世の中に広がれば、交通事故による被害者を減らせるかもしれない。そうすれば、妻と娘も少しは浮かばれるのではないかと思います。
今回の事件をきっかけに、さまざまな議論がなされ、少しでも交通事故による犠牲者がいなくなる未来になってほしいです。
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